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2024年9月3日 11:10

「地域課題×未来技術」マッチング事例発表会レポート

全体公開

みなさん、こんにちは。

ほっかいどうDX促進事業事務局の尾口と申します。

『市町村職員や事業連携をご検討の方必見!出会いで「マチ」をアップデート!「地域課題×未来技術」マッチング事例発表会』(8/22開催)について実施レポートです。

事例紹介

(1)道南地域強靭化に向けた自治体防災DX

  TOPPAN 情報コミュニケーション事業本部 フロンティア事業開発センター 先端事業開発本部 部長 半田 高広 様

木古内町や函館市と連携したデジタルツインによる道南エリアの津波災害想定と防災訓練・訓練支援についてご紹介いただきました。

デジタル空間上に再現した都市の3Dモデルに災害状況を作り出すことで、災害対策、訓練、情報発信に活用することができます。北海道ならではの気候条件や課題をデジタル空間に反映することで、より効果的な被害想定・対策・訓練に繋がります。

  木古内町 教育委員会 藤澤義博教育長

事例紹介後は、木古内町 教育委員会 藤澤義博教育長にコメントをいただき、データ活用を通じて備える重要性と、老若男女問わず自身を守り、周囲を助けられるような人づくりへの想いを語っていただきました。木古内町は「街づくりは人づくり、人づくりは街づくり」という視点でTOPPANと連携しながら安心安全な街づくりを進めています。

【両者の連携】

現在、木古内町は人口減少による少子高齢化が進み、高齢化率も50%を超えています。しかし、木古内町はかねてより道南地域における交通の要衝と言われているとおり、北海道新幹線「木古内駅」や高規格道路「函館江差自動車道 木古内IC」などがあり、また、山や海に囲まれた自然資源が豊かな町でもあります。しかしながら、日本海及び太平洋沖における大規模な地震・津波の発生が高い確率で想定されるほか、過去の経験から、豪雨・豪雪などの自然災害に対する備えが喫緊の課題となっています。今後想定される大規模自然災害から町民の生命・財産を守ることは、木古内町の持続的な成長へとつながり、防災へ向けた取組を更に加速させていくことが必要です。

近年、自然災害の激甚化・頻発化傾向により防災意識の向上が求められている中、TOPPANと木古内町は連携協定を締結し、TOPPANがこれまで培ってきた防災関連のソリューションやノウハウを、木古内町の防災DXに活用し、町民が安全・安心に暮らせるまちづくりの推進が進んでいます。

(2)電力消費データに着眼した高齢者の生活スタイル検知技術を活用した見守りサービス

  MBTリンク株式会社 梅田 智広 様

沼田町と連携した家電の電力消費データに着目した生活スタイル検知技術による高齢者の見守りサービスについてご紹介いただきました。

1分に1点の電力データを収集することで高齢者の生活スタイルをスコア化し、変化の予兆を素早く検知することができます。沼田町での実証実験を通じて、本サービスを通じた予防効果や医療費の削減効果が見えてきました。

  産業創出課 主査 大原 利啓 様

事例紹介後は沼田町 産業創出課 主査 大原 利啓 様より録画映像にてコメントを頂戴しました。沼田町はMBTリンクと連携し、豪雪地帯に点在して住む高齢者を遠隔地からご家族が見守れる仕組みを整備しています。蓄積データとAIの活用を通じた未病対策や医療費削減のために、沼田町から全道、全国への取り組みの拡大を目指しています。

【両者の連携】

沼田町とMBTリンクは包括連携協定を締結し、ICTを活用した健康づくり・見守り支援などの事業を実施しております。連携事業の一環として、住民にICT電力センターの導入住宅へ居住してもらい、健康状態などを間接的に把握し、健康づくりやご家族の遠隔での見守りをすることができる仕組みを提供・実現が始まっています。

(3)衛星リモートセンシングによる貝毒の発生予測技術

  オーシャンソリューションテクノロジー株式会社 水上 陽介 様

北海道の噴火湾で取り組んだ衛星データを活用したホタテ貝毒の発生予想技術についてご紹介いただきました。

従来取り組んできた赤潮の予測モデルを応用し、現在の海況情報に類似した過去の海況情報と貝毒情報をAIで検索し、漁業者の指針になるような情報提供を進めています。
今年度はAIを活用することでインターネット上に点在する情報を自動的に収集するプログラムを開発し、貝毒プランクトン発生時と類似した海況検索に向けた特徴量抽出に取り組みました。今後は道内全域への取り組みの拡大に向けて、サービスの向上を進めていきます。

その他、道内での未来技術実装が期待される11事例の紹介

 上記、3事例の他に未来技術として道内市町村とのマッチングにより地域の課題解決が期待される11事例についても紹介されました。

それぞれの事業も市町村との連携がスタートしている事例もあり、ぜひ各市町村職員の皆様や連携・協業を検討している民間企業の皆様へ興味を持っていただければと思います。

サグリ株式会社:Sagri

キシブル:札幌でVR制作の相談なら-キシブル (stdvisual.com)



LAND INSIGHT:LAND INSIGHT - 「LAND INSIGHT」は 衛星データ活用により 業務効率化サービスを提供します。

JOYCLE:資源と喜び(JOY)が 循環(CYCLE)する社会を創造する|JOYCLE

會澤高圧コンクリート:コンクリートマテリアルのプロ集団|AIZAWA アイザワ (aizawa-group.co.jp)

Ridge-i:株式会社Ridge-i (リッジアイ) ディープラーニングのコンサルティング・開発

インプル:ReactNativeやFlutterに強いアプリ開発のスペシャリスト|株式会社インプル-IMPL

ミーツ:北海道厚真町発「Meets Community」(ミーツ) (studio.site)

BUKARU:BUKARU

エゾウィン:エゾウィン株式会社 | レポサク (ezowin.com)

ネクストフィールド:株式会社ネクストフィールド (nxtfield.co.jp)

実証に活用可能な道補助金のご案内~デジタルチャレンジ推進事業(地域づくり総合交付金)

冒頭に先進技術の実証を支援する道補助金についてご説明いただいた後に、同補助金を活用して実証を行った2つの事例が発表されました。
倶知安町からはニセコ東急リゾートと連携し、ニセコエリアで実証された顧客データ連携プラットフォームについて、さくらコミュニティサービスからは近年人材不足が叫ばれる介護人材を結ぶプラットフォームの実証事業についてご紹介いただきました。

両事例とも実証実験を通じて、先進技術を持つ事業者と市町村がどのように連携し、地域課題を解決していくかを具体的に想起できるような事例でした。

①顧客データ連携プラットフォームによる観光地域の課題解決~通年型観光への変容

 倶知安町 (「NISEKO KUTCHAN TRAVEL UNITED」コンソーシアム)

②新しい介護の働き方を実現する介護特化型マッチングアプリの活用による介護人材不足の地域課題解決の実証事業

 株式会社さくらコミュニティサービス (「介護マッチングアプリ実証事業推進」コンソーシアム)

アーカイブの配信について

オンラインでご参加いただいた方に関しては、画像が荒かったと伺っております。通信環境が悪く、鮮明な映像にて実施ができなかったことお詫び申し上げます。

会場での録画にあたり通信環境が悪く、一部画像が荒い箇所がございますが、必要に応じて下記より当日の模様をご覧いただければと存じます。

ご興味を持った方はお気軽に「ほっかいどうDX促進事業事務局」へお問合せください。

お問合せ先:

hokkaido_dx_sokushin-ml@east.ntt.co.jp

ほっかいどうDX促進事業事務局 尾口宛

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