2022年1月14日 19:00
【イベントレポート】マーケティングトレース for ローカル in 別府
全体公開
皆さん、こんにちは!
いつもTailor Works をご利用いただき、ありがとうございます。
今回は、2022年1月13日(木)におこなわれた「マーケティングトレース for ローカル in 別府」の様子をご紹介します。
下記アジェンダに沿って、イベントを進めました。
・マーケティングトレース概要説明
・株式会社堀文の事業概要説明+マーケティングトレースの参考視点共有
・株式会社堀文のマーケティングトレースを実践するもくもく会開始
・小グループに分けてグループ内でトレース内容発表
・グループ内の代表者によるトレース内容発表
・総評と全体締め
◆マーケティングトレース概要説明
そもそも「マーケティングトレースとは何か?」について、マーケティングトレースの生みの親である、黒澤 友貴さんに直接教えていただきました。
ブランディングテクノロジー株式会社
執行役員 経営戦略室CMO 黒澤 友貴さん
マーケティングトレースとは、フレームワークを活用して成功企業/商品のマーケティング戦略をトレース=写す・なぞることで、マーケティング思考を鍛えるトレーニングのことをいいます。
◆株式会社堀文の事業概要説明+マーケティングトレースの参考視点共有
続いて、本日のトレース企業である株式会社堀文の堀 雄太朗さんより事業概要を説明いただきました。
株式会社堀文
代表取締役 社長 堀 雄太朗さん
堀さんは、説明の中で「業界を取り巻く変化」について語っていらっしゃいました。コロナ禍以前は顧客から相談を受けて発注していましたが、現在は顧客が自分でWeb上で調べて購入するという注文形式が一般的となりました。
堀さんご自身、今後の会社の在り方に悩んでいるというお話だったので、今回は参加者の皆さんで、①店舗の在り方をどう再定義するか?、②どのように価値を届けるか?の2点を軸に考えてみることにしました。
◆株式会社堀文のマーケティングトレースを実践するもくもく会開始
この時間で、実際にマーケティングトレースのワークショップをおこないました。マーケティングトレースを初めて知る参加者の方が多かったため、黒澤さんにフレームワークを一つ一つ丁寧に教えていただきながら、参加者の皆さんでもくもくと分析していきました。
堀文さんの企業理念「ひとがよろこび、自らもよろこぶ。この仕事の追求に幸せがある。」のもと、現状のターゲット・ブランドイメージ・価値の届け方を整理しました。
<現状のターゲットはどんな人か?>
顧客を分類する作業をおこないました。分類する時は、属性で分けてどんどん分岐をさせるようにイメージすると良いそうです。また、シートには顧客①〜③と枠が用意されており、優先度の高い順から①②③とまとめると、自社の重点顧客が明確になります◎
ちなみに、黒澤さんはこのように分類されていました。
<堀文さんのブランドイメージはどうなっているか?>
「STP分析」と呼ばれるフレームワークを使って、ポジショニングマップを作りました。ポジショニングマップを作る時のポイントは、下記3点です。
・自社の独自性を活かせているか?
・競合との差別化が表現されているか?
・顧客の想起(イメージ)を表せているか?
前段で明確にした重点顧客になぜ選ばれているのかを考慮すると、軸を作りやすいとのことです。まずは選ばれている理由をひたすら挙げていき、中でも重点顧客に選ばれている理由となる2軸で表現しました。
<価値の届け方は現状どうなっているか?>
前段で表現したポジションが取れている理由を説明することが「4P分析」でおこなうこととなります。4Pは、商品、価格戦略、流通、広告戦略の項目に沿って分析しました。
どのようにビジネス価値を届けるかのトレーニングに繋がります。
◆小グループに分けてグループ内でトレース内容発表
参加者の皆さんと一緒にもくもくと分析した後は、3つのルームに分かれて①店舗の在り方をどう再定義するか?、②どのように価値を届けるか?の2点をディスカッションしました。
今回参加してくださった皆さんは、堀さんのお人柄をよく知る方が多く、意見交換が活発におこなわれました!具体的にどのような発表があったのかは、次のパートをご覧ください◎
◆グループ内の代表者によるトレース内容発表
<ルーム1>
・別府の亀川と言えば、すぐに堀さんの名前が挙がるほど、堀さんの活動量はすごい!この活動こそ、堀文の武器になる。
・事業者や学生、APUの先生など、色んな方とつながろうとする姿勢が素晴らしい。
・地域企業として、どうすれば亀川に貢献できるのかを考えていることが伝わる。
<ルーム2>
・多くの顧客にとって、思い入れのある文房具があるはず。ちょっとした出来事をコンテンツ化することで、文房具を通じたあたたかい体験ができると思う!
・店舗や空きビルなどの場所を活用した、文房具の実演販売をする。
・子どもたちや高齢者、保護者など、堀文の顧客それぞれに応じたコンテンツを用意する。
・地域の見守りを兼ねた活動ができるとより良さそう。
<ルーム3>
・堀文(堀さん)はお客さんから応援したいと思ってもらえる地域企業!
・空きビルや地域の色んな場所を活用した取り組みをする。
・場所の活用が、また新しいことができるきっかけになるのではないか。
◆総評と全体締め
最後に、堀さんと黒澤さんから一言ずつお言葉をいただきました。
<堀さん>
長い時間をかけて、皆さんに色々と考えていただいてありがとうございました。自分が思ってもない視点からご意見をいただき、全てのご意見が自分の心に刺さりました。周りの情報に流されずに、地域とのつながりやブランドイメージを考えながら、応援したいと思ってもらえる企業として、頑張っていこうと決めました!ありがとうございます。
<黒澤さん>
マーケティングの基本的な考え方は持っておいたほうが良いと思いますが、何十年も積み重ねてきたものがあると思うので、その資源をどう活用するかが大切だと感じました。フレームワークだけでは見えてこないものがありますね。地域の良さを再確認できました。素敵な発言がたくさん出てきて嬉しいです!ありがとうございました。
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参加者の皆さんからのアンケートでは、参加者全員が「次回も参加したい」と答えてくださいました。
ご参加くださった皆さん、本当にありがとうございました。
次回は、ほかの地域でも開催できればと考えています!
ご興味のある方は、ぜひコメントやリアクションいただけますと幸いです。
お読みいただき、ありがとうございました。
個人
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