Tailor Works
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2022年10月31日 9:00

更新

2022年10月31日 0:10

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[後編]カルチャー作りを大切にする次世代リーダーが、見据える未来とは

前編をまだお読みでない方は、ぜひ、まずは前編をお読みください。



KANMAKIはパッケージや包装ラベルに使用される顔料箔を製造しているメーカーです。顔料箔はブランド化粧品のパッケージや買い物かご、注射器の目盛りなど身近な製品にもKANMAKIの顔料箔は使用されています。



記事の前半では創業70年の伝統ある会社の後継ぎとして会社を引っ張る難しさ、起業家時代の苦労、KANMAKIで結果を出すために新たなカルチャーを根付かせたお話を伺いました。

後半ではKANMAKIの体制づくりでのポイントや独自制度の導入、次世代の経営者に向けたメッセージを伺います。


ーー 久保さんが、組織作りにおいて心掛けていることを教えてください。


久保:2020年からはコロナの緊急事態宣言もあって会社の働き方をガラリと変えました。雇用調整助成金の特例措置を一部活用させていただき、給与を下げずに週休3日制を導入しました。みなさんご存じの松下幸之助さんは週休2日制を導入し、「休養」と「教養」でクリエイティブな仕事をするカルチャーを提唱した方です。


では、私達はどうすべきか考えたとき、週休3日制で「休養」と「教養」、そこに普段の仕事では広げられない人間関係の構築を意図とした「交流」をカルチャーにしようと決断しました。1日仕事を減らす分、生産性は25%上げなくてはいけないですが、一人ひとりが休日を有効に利用して得た知識を仕事にフィードバックしてくれると信じて2年間続けています。


社員の生産性を上げるという視点では、仕事のルーティンで気持ちの作り方ができて、そのまま結果に繋がるというのが感じているところです。私は野球をやっていて、守備には自信がありました。あるときに自分のグローブと友達のグローブを見比べたときに、自分のグローブは同じ所だけ皮の色が剥がれていました。

プロでも言えることですが、無駄な動きを少なくするには、常に一定の場所でキャッチして送球動作に入ることが大切です。私は仕事でも同じことが言えると思っていて、安定して成果を上げる人はほぼ同じ時間に出勤し、いつものルーティンができています。組織作りにおいても準備や仕事への入り方を統一していくこと、それが結果を出していく必要条件なのだと思います。


1万人のカリスマは困難でも、100人を導くことはできる


ーー 今後の展望を教えてください。


久保:今意識してやっているのは関係人口を増やしていくことです。

マスターズリーグという仕組みを作って、正社員のプロパーをつけたうえで副業人材やスペシャリストに働いてもらうものです。多くはない社員数でやっている会社ですからまだまだ足りないピースがあります。足りないものをプロジェクトとして立ち上げるのは現実的に難しいので、副業人材や顧問となる人達に指導してもらう枠組みを作っています。ですから、正社員や従業員数を増やすことよりも、会社の関係人口をどう増やしていくかを重視しています。


関係人口を増やすのと同時に進めているのが、私達の持つ「価値観にどこまで共感してもらえるか」という共感可動域を広げることです。他の会社がやらない取り組みや人をどう育てていくべきかを考えるよりも、自分の持つ価値観をどうすればもっと広げていけるかということを考えています。積極的無関心も知らないこと・分からないことを遠ざけるのではなく、相手への理解と自分との線引きです。今後の組織の成長には、フラットな立ち位置で世の中に共感されるために、積極的無関心を活用してみてはどうかと思うのです。



ーー 最後に、同じ次世代経営者である〈ひろぎん〉ニューリーダークラブメンバーに向けて一言メッセージをお願いします。


久保:私自身、1万人のカリスマ的なリーダーにはなれなくても、100人の上に立つリーダーにはなれるかもしれません。

そういった組織を作り上げていくことが、一人のカリスマに依存することなく、会社が持続的に成長していけることに繋がっていくのではないかと考えています。そのカギが“カルチャー”にあると思っています。


起業した時代もKANMAKIに入社した当初もそうですが、私は孤独な時期も多かったです。孤独な時間は嫌いではありませんが、その時間があったからこそ仕事と自分に向き合い、自分自身がミッションによって動かされる人間であることを理解できました。だからこそ、私は組織の成長を第一に考えていますし、ある時点で自分自身が会社にとって毒になると判断したら、組織のために自分を切る覚悟で取り組んでいます。


今回こうして働き方や経営者としての考え方にフォーカスしてもらえたのは、私個人としてもすごく良い機会でした。まだまだ話足りませんが、私やKANMAKIに興味を持ってくださった方がおりましたら、下記いずれかの方法で連絡をもらえますと大変嬉しいです。


Tailor Works:https://app.tailorworks.com/user/18ec355c-f58b-48f1-b936-d7fbc0597fb4

Facebook:https://www.facebook.com/shohei.kubo.167

LinkedIn:https://www.linkedin.com/in/shohei-kubo-478162179/




編集後記


今回、久保さんにお話をお伺いした株式会社テイラーワークスの菅野です。

インタビュー本編からも滲み出るように、久保さんは熱い思いとそれを客観的に見て言語化する冷静さを兼ね備えた方で、「もっとお話を聞いてみたい」思ううちにあっという間に1時間が経ってしまいました。

まだまだビジネスでの圧倒的な結果は出せていませんが、将来的にそれにつながるように足を止めずに頑張って行きます、とおっしゃられていたのが大変印象的でした。久保さんの話と直接お話しをしてみたい、KANMAKIの事業内容を聞いてみたい、などのご感想をお持ちの方は積極的にコンタクトをいただければと思います。


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