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2024年12月25日 12:00

更新

2026年1月9日 3:20

VOL30.【スポーツとジェンダー】国際競技大会を活用したLGBTQ+権利運動の推進:プライドハウスムーブメント

コミュニティ限定

はじめに

 今回は、スポーツを通じてジェンダー平等に取り組む具体的な事例として、プライドハウスの取り組みを紹介します。私自身も2024年7月に開催されたパリ2024オリンピック・パラリンピック競技大会に合わせて設置されたプライドハウスパリに訪問しました。

 

1.  プライドハウスとは?

 プライドハウスは、大規模国際競技大会に合わせて、LGBTQ+当事者の選手、指導者、スタッフや、アライ(=当事者とともに行動することを望む支援者)の人たちが安心・安全に集うことができ、試合観戦や大会期間中に行われる様々なイベントを、共に共有することができる安全な居場所(セーフ・スペース)です。スポーツ現場におけるLGBTQ+についての正しい情報を発信し、LGBTQ+コミュニティとスポーツ界との関係性を築いていく場所としてプライドハウスは機能しています。プライドハウスは、国際競技大会の開催に合わせて地元のLGBTQ+コミュニティ団体が主体となり一時的に設置されます(Pride House International, online)。プライドハウスの規模や運営のあり方は地元の運営団体の運営方法に委ねられることが多く、地元のLGBTQ+コミュニティ団体は、プライドハウスインターナショナル(PHI: Pride House International)という世界のプライドハウスをコーディネーションするグループと協定書を締結することによりプライドハウスを設置することができます。