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2022年9月30日 16:00

更新

2022年11月18日 1:16

イベントレポート|TECH BEAT Shizuoka 2022


日本中から最先端のテクノロジーを有するスタートアップが集結し、

静岡県内企業のイノベーション創出を目的に、

3年ぶりのリアル開催となる「TECH BEAT Shizuoka 2022」を開催いたしました。


7月20日、21日の2日間を通じて、延べ3,000名の方々にご参加いただき、

リアル開催ならではの活発なコミュニケーションが行われるなど、盛況裡に終了しました。


今回は、その様子をお届けします!





TECH BEAT Shizuoka 2022 開催概要





「不」を解決するイノベーションの創出、スタートアップとの共創に向けて


冒頭の開会挨拶では、TECH BEAT Shizuoka 実行委員会委員長の中西勝則(株式会社静岡銀行 代表取締役会長)より、


「これまで2年間オンラインを中心に開催してきたが、3年ぶりに発祥の地であるここグランシップで開催できたことを大変嬉しく思う。

コロナ禍を経て、ビジネス環境は大きく変化し、『不確実性』『不可逆』『不足(人手など)』が加速したが、

3つの『不』を解決するのがイノベーションであり、スタートアップである。

TECH BEAT Shizuokaを通して、皆様に一つの解を提供したい。」


と、開催への想いや意気込みを語りました。



Day 1 


Keynote① デジタル田園都市国家構想について


初日のKeynoteには、デジタル大臣(当時)の牧島かれん氏が登場。

政府が3カ年計画で進めている「デジタル田園都市国家構想」について、

産業のデジタル化推進のための規制改革の取組や具体的な事例、経済成長へ寄与するデジタル化の効果などをご説明いただきました。




また、後半には牧島大臣に加え、

Code for Japan 代表理事 関 治之 氏と㈱日本総合研究所 プリンシパル 東 博暢 氏を

パネリストに迎え、

TECH BEAT Shizuoka プロデューサーとしてお馴染みの ㈱HEART CATCH 代表取締役 西村真里子さんの進行でトークセッションを実施。

地方でデジタル田園都市国家構想を進めていくにあたり、

どのように人を巻き込み、共創していくか、エコシステムをどのように創るかなどについて、

熱い議論が交わされました。




特別セッション 

DXによる企業価値の向上 ~無人化のビジョンの先に見据える未来〜


午後のセッションでは、大学在学時に起業した学生起業家としても知られる、

㈱New Innovations 代表取締役CEOの中尾渓人氏が登壇。

「あらゆる業界を、無人化する」という理念のもと、

飲食店の無人化の取組みやその先に見据える未来無人化について、

貴重な示唆をいただきました。




スポーツを活かした地方創生


その他のセッションとして、

静岡県内のプロラグビーチームである静岡ブルーレヴス㈱ 代表取締役社長 山谷拓志氏による講演「プロスポーツによる地方創生」、


亀岡市 参与 豊川竜太氏、清水エスパルス アカデミーヘッドオブコーチング 森岡隆三氏、㈱Sonoligo スポーツ分野事業責任者 森 貴信氏

とモデレーターの静岡銀行地方創生部の井出が

トークセッション「スタジアムの目指すべき方向性 ~サンガスタジアムでの実証事業を事例に~」等の講演を実施しました。






Day 2 


Keynote② 世界の経営学からみるTECH BEAT Shizuoka への期待


2日目は、早稲田大学大学院経営管理研究科教授 入山章栄氏のKeynoteからスタート。

TECH BEAT Shizuokaのあるべき姿、スタートアップとの共創への期待、イノベーションの本質など盛りだくさんの内容を、

最先端の経営学の事例を交えながら40分に凝縮してお話いただきました。




静岡県知事のご挨拶


続いて、TECH BEAT Shizuoka 実行委員会の構成機関である

静岡県知事 川勝平太よりご挨拶させていただきました。


久々の対面での開催に対する喜びや、

「TECH BEAT Shizuokaが静岡県内のみならず日本、そして世界に向けて、様々な価値を発信する新結合の場になることを期待している」

とのコメントがありました。




Keynote③ バーチャル空間の活用が日本を元気にする

~三次元点群データ、デジタルツイン、メタバース~


2日目のKeynoteには、

建築や都市デザインにおけるデジタル技術活用の先駆者である東京大学生産技術研究所 特任教授(NOIZ、gluon)豊田啓介氏と、

VRソフトウェアやデジタルツイン・メタバースに造詣が深いSymmetry Dimensions Inc. Founder&CEO 沼倉正吾氏をお招きし、

静岡県の「VIRTUAL SHIZUOKA」構想を牽引する静岡県交通基盤部建設政策課 課長代理 杉本直也氏も加わって、

バーチャル空間の活用についてお話しいただきました。



静岡県におけるスタートアップとの協業事例


午後のセッションでは、

スタートアップとの協業が進む浜松市より鈴木康友市長をお招きし、

「浜松市のスタートアップ政策」についてご教示いただきました。

浜松市のスタートアップとの協業に大きな可能性を感じました。



続いての特別セッションでは、TECH BEAT Shizuoka発の協業事例として、

静岡県を代表する建設企業である加和太建設㈱の代表取締役 河田亮一 氏より、

建設DXコミュニティ「ONSITE X」の設立についてご説明をいただきました。


その後、同コミュニティの創設メンバーでもある、

木内建設㈱ 代表取締役社長 木内藤丈 氏と須山建設㈱ 代表取締役社長 須山雄造 氏にも加わり、

「建設DXの未来」と題して、DXに対する取組みや目指す姿、

他社との協業に必要なことなどについてトークセッションを実施しました。





スタートアップピッチ・自治体リバースピッチの様子


また、2日間を通して、スタートアップピッチ並びに静岡県、裾野市、川根本町及び掛川市による自治体リバースピッチが行われました。



体験ブースの様子


会場内には実機の体験コーナーも設置され、

来場者がスタートアップのプロダクトを体験されました。






Keynote④ AIの進化とDXが拓く静岡の未来



2日間の最後を飾るKeynoteには、TECH BEAT Shizuokaにたびたびご登壇いただいている

東京大学大学院 工学系研究科 教授の松尾豊氏がオンラインにて登壇。

AI技術の進展や人材育成の要諦、DXに取り組む意義などをご説明いただき、

静岡県の大きな成長ポテンシャルについて激励の言葉をいただきました。



2日間を通じて


参加者からは

「様々なスタートアップと出会えた」

「通常の展示会では出会うことのない物・情報があり、勉強になった」

「会場並びに参加者の熱気が感じられ、活気に溢れたイベントであった」

さまざまなスタートアップが一堂に会し、協業の輪を広げる場を得られた」などの声をいただきました。


Keynoteの聴講や出展ブースの訪問等を通じて情報を得るだけではなく、

静岡県内の企業や自治体とスタートアップが繋がり、

それぞれが「知の探索」の一歩を踏み出した2日間でした!

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